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2016/02/06

T2SPのT-Kernelソースコードのビルド(eclipseの設定)

 ファイルの展開とeclipseのワークスペースとプロジェクトの設定については、前々回の記事に記載しましたので、今回はその他の細かい設定について覚書です。

 まず、ビルドの設定について。

 eclipseでは、Makefileが格納されているフォルダを指定することで、そのMakefileを使用したmakeの実行が可能です。makeの実行は、メニューの[Project]->[Build Project](もしくは、プロジェクトで右クリックして[Build Project])ですが、いくつかの設定が必要です。
 メニューの[Project]->[Properties]の[C/C++ Build]->[Environment]で、MSYSでのビルド前の設定でも行なった、

[Variable]=[Value]
BD=/c/work/T-Kernel2.0/srcpkg/tkernel_source/
GNU_BD=/c/gnutools → gccクロスコンパイラをインストールしたフォルダ
_GNU_CONFIG=arm-*-eabi → gccクロスコンパイラのプレフィクス("*"は環境に合わせて変更)
GNUARM_2=${GNU_BD}/${_GNU_CONFIG}

の環境変数を追加します。
 これだけだと、

Error: Program "make" not found in PATH

とエラーになるので、PATHに"C:\MinGW\msys\1.0\bin"を先頭に追加します。具体的には、[Add...]ボタンで[Variable]に"PATH"を入力して[Value]をからの状態で[OK]ボタンをクリックすると、システムのPATHがValueに格納された状態で追加されるので、それを[Edit...]で編集することで追加します。
 PATHには"C:\MinGW\bin"も追加しておく必要があるかもしれません(現在の私の環境では設定の必要がないのですが、これは、必要なdllファイルを"C:\gnutools\bin"にコピーしているためだと思います。なぜコピーしているのか、については次回記載予定)。

 環境変数を設定したら、[C/C++ Build]の[Builder Settings]タブの[Build location]で実行するMakefileを格納するフォルダを指定します。
 これで、指定したMakefileでmakeが実行できるようになります。

 ELFファイル作成まで、まとめてビルドしたい場合には、ビルド実行用の.shを用意して、外部ツール"External Tools"として実行します。
 .shファイルの内容は、
----
export BD=/c/work/T-Kernel2.0/srcpkg/tkernel_source/
export GNU_BD=/c/gnutools
export _GNU_CONFIG=arm-*-eabi
export GNUARM_2=${GNU_BD}/${_GNU_CONFIG}
export PATH=/c/MinGW/msys/1.0/bin:${PATH}
export mode=debug
cd ${BD}/lib/build/tef_em1d
make
cd ${BD}/kernel/sysmain/build/tef_em1d
make
cd ${BD}/config/build/tef_em1d
make
cd ${BD}/monitor/cmdsvc/build/tef_em1d
make
make install
cd ${BD}/monitor/hwdepend/tef_em1d/build
make
make install
cd ${BD}/monitor/driver/flash/build/tef_em1d
make
make install
cd ${BD}/monitor/driver/memdisk/build/tef_em1d
make
make install
cd ${BD}/monitor/driver/sio/build/tef_em1d
make
make install
cd ${BD}/monitor/tmmain/build/tef_em1d
make
make install
----
という感じの内容で作成します。
 当然のことながら、環境変数の内容は、それぞれの環境に合わせて変更してください。
 上記は、前々回の記事の環境に合わせています。
 PATHの設定は、makeを実行するためです。
 環境変数"mode"に"debug"を設定しているのは、(おそらく)次回説明します。
 ファイル名は、説明上"build.sh"とし、"C:\work\T-Kernel2.0\srcpkg\tkernel_source"に格納します。

 この"build.sh"を外部ツールとして実行できるようにするには、 "Run->External Tools->External Tools Configurations..."で「External Tools Configurations」を開き、[Program]で右クリックして[New]を選択し、以下を設定します。

・[Name] … 適当な名称
・[Main]タブ内の以下を設定
 "Location" … C:¥MinGW¥msys¥1.0¥bin¥sh.exe
 "Working Directory" … ${workspace_loc:/tkernel_source}
 "Arguments" … "build.sh"(実行する".sh"(スクリプト)ファイル)
・[Build]タブ内の"Build before launch"のチェックを外す

 設定後に、[Run]ボタンをクリックすると、.shファイルが実行されます(2回目移行は、プルダウンメニューとして表示されるようになります)。

 次回は、デバッグの設定について記載する予定です(気が向いた時に)。

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