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2005/04/13

『一時の娯楽に供する物』判例(オンライン・ポーカーと法律)

●『一時の娯楽に供する物』
・大審院大正13年2月9日・大審院刑事判例集3巻95頁「金銭はその性質上一時の娯楽に供する物ではない。」(「判例六法 平成2年版」有斐閣)
・大審院昭和4年2月18日法律新聞2970-9「一時の娯楽に供する物とは、関係者が即時娯楽のため消費するようなものをいう。」(「判例六法 平成2年版」有斐閣)
・大審院大正2年11月19日・大審院刑事判決録19巻1253頁「敗者に一時の娯楽に供する物の対価を負担させるために一定金額を支払わせた場合は、賭博罪を構成しない。」(「判例六法 平成2年版」有斐閣)


 「関係者が即時娯楽のため消費する」代表的なものは飲食です。判例によれば、例えば「今日の夕飯代を賭けてじゃんけんをする」というようなことは、賭博罪にはあたらないことになります。食事代を賭けて勝負事、といえば日本テレビ系列で放映されているぐるナイの企画ゴチになりますが思い出されますが、判例を拠り所とすれば合法ということになるのでしょう。でも、金額が大き過ぎるような気もします。このようなときに良く使われるのが「社会通念に照らし合わせて」です。
 「社会通念」とは、広辞苑第四版(CD-ROM版)によると「社会一般で受け容れられている常識または見解。良識。」とされています。かなり曖昧です。ゴチになります、の例だと、金額が非常識だと思う人の声が一般的だと思われれば、違法の可能性も生じます。
 また、社会通念は「一時の娯楽に供する物」の拡大解釈にも使用されます。その場で消費できなくても、それほど高価ではないものならばよいのではないか、という考え方です。例えば、ボールペンを持ち寄って麻雀をし、勝者がそのボールペンをすべてもらっても、それが違法だという人はいないでしょう。これが「図書券を持ち寄って」となると微妙なラインです。図書券は換金性が高いので、立件されると違法となる可能性が高いと推測されます。
 オンライン・ポーカーをリアル・マネーでプレーする場合は、購入した仮想チップを使用しています。その仮想チップは、社会通念に照らし合わせると、極めて換金性が高いと言えるので、違法と判断するのが妥当だと考えられます。

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